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科研費応募手続き完了 [仕事]

僕は大学の専任教員となってから今年で20年なのですが、恥ずかしながら、今まで一度も、科研費(科学研究費助成事業)に、自分が研究代表者として応募したことがありませんでした。最初の6年間在籍していた女子短大では、そもそも、学内で募集の周知すらされていなかったような気がします。それに、当時の僕は研究よりも教育にエネルギーを注いでいて、学会発表自体あまりしていなかったので、そういうものに応募という発想自体が薄かったと思います。

2000年に今の四年制大学に移ったところ、科研費に限らず、様々な研究助成の情報が事務から回ってくるようになりました。そもそも、大学教員は研究者+教員ですから、研究を盛んにやって成果を出さないといけない、という意識は元々あったものの、研究活動を盛んにやっていることのバロメーターが、科研費の受け入れ、あるいは、それに先立つ応募なのだ、ということを、遅ればせながら意識したのは、その頃だったと思います。先輩や後輩の科研費応募に、研究分担者として入れてもらった(けれども、採択はされなかった)のも、その頃のことだったかな…。

その後は、体(脳)を壊してそれどころではない状況が数年続きました。体を壊した原因のかなりの部分は、本を書くために心身を削ったことにあると、今では思っています。しかし、そのおかげもあって、その頃出会った隣接の工学分野の研究者が、僕を科研費のプロジェクトに入れてくれる、という有り難い展開がありました。それが2005~7年、2008~10年、2011~13年、と3年×3回続いています。2005~7年の時は、まだ研究分担者でも予算配分はなくて謝金をもらっただけでしたが(今の連携研究者と同じ扱い)、2008年以降は予算の配分を受けています。

それは有り難いことであるとともに、予算を消化するのも大変なんだな、と思ったのが正直なところです。何しろ、科研費の旅費は、学会に行く場合、発表しないと支出できないからです。でもそれは、僕にとっては、研究を盛んにやるというインセンティブの役割も果たしました。

そのプロジェクトは来年以降も更に発展させて続けるということで、今回の応募にも研究分担者として入れてもらっているのですが、他人のプロジェクトに入っているだけではなく、自分でも応募しなければという気持ちになってきたので、今回は自分単独でも応募することにしました。今いる大学の研究助成課のスタッフから勧められたというのもあります。去年も勧められたのですが、在外研究をもう1年延長するということで断ったという経緯がありました。(科研費への応募を推進することは、研究助成課の存在意義の大きなものでもあるし、大学の方針でもあります。研究費を集めることが、大学の飯のタネを集めることにもなるし、大学そのものの評価にも関わるから当然ですね。)

いや、本当は、もっと前から、自分でも応募したいという気持ちだけはあったのです。しかし、応募書類を作成する時期が、後期の授業を始める時期とぶつかり、何とかしなければと思っているうちに時間切れ、とういうことを繰り返していたのでした。その点、今年はアメリカで研究をしているだけですから、書類作成のための時間は確保できます。こういうタイミングで応募できないとしたら、また来年以降も時間がなくて応募できないということの繰り返しになってしまう…という危機感がありました。それで、何とか今年は応募へとこぎ着けたわけです。(ニューイングランドへの旅行を入れてしまったのは、時間的にはきつかったです…。でも何とかなってよかった。)

研究助成課のスタッフが申請書の内容に赤字を入れてくれて、僕が修正して再提出、というのを2回繰り返しました。なるほどね…ここまでやってくれるのなら、もっと早く出せたのかも、というのが今の感想です。

さて、果たしてこれが採択されるかどうか? 内容の新奇性には自信があるのですが、問題は、僕の研究遂行能力をどのように見てくれるか、ですね。今までの僕の研究成果は、小さな会議でしか発表していないので…。仮に、研究分担者として入っているものと、両方採択されてしまったら、研究費の消化には相当苦労しそうですが、そんな心配は、「当たって」からにしておきます。

 


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コメント 2

hideyuki2007y

大学に居たときは外部資金が取れると随分立場が良くなりました。Good Luckです。
by hideyuki2007y (2013-11-16 22:52) 

tm

ありがとうございます。内容で認められて、運の段階まで行ければ…と思っています。
by tm (2013-11-27 02:08) 

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